コマーシャルフォトグラファーとして様々な企業の広告ビジュアルを手がける青木倫紀 は、初の個展「Flat Depth」を渋谷ヒカリエ 8/CUBE にて開催いたします。

平面上に配置された静物はフラットに見えますが、そこには光の反射、陰影、質感が織りなす微細な奥行きなど様々な要素が存在します。

本展では、目の前に存在しながらも、普段は意識されない物質のそれらを再解釈しています。
静物（スティルライフ）の美しさは、物質が持つ独自の存在感にあります。
紙の一枚一枚が重なり生まれる微妙な陰影など、普段見逃してしまいがちな物質の細部に焦点を当て、
その存在を新たな視点で捉え直します。

無造作に重なった輪ゴムのライン、
氷の硬質感、
シャボン玉の光の反射、
色鉛筆の色と形の構成、
独特な世界観を感じられるような表現、
目に見えるものの奥に潜む美しさ。

アートフォトとコマーシャルフォトを融合させた独自の表現スタイルで、被写体それぞれの個性を呼び起こし、新たなストーリーを想像させる作品となっています。